2017年2月24日の金曜日に初めてのプレミアムフライデーが実施されました。
プレミアムフライデーを聞いたこともないという人は少ないでしょう。
認知度は8割程度はあるようです。
しかし仕事から早く帰れたという人は少なかったのではないでしょうか。
自分には関係なかった・・・という人がほとんどです。


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プレミアムフライデーの実施率の結果が気になるところですよね。
もしかしてプレミアムフライデーが関係なかったうちの会社は少数派なのではないかと思ったりもするでしょう。
そこでプレミアムフライデーの実施率の結果を調査してみました。
プレミアムフライデーで売り上げがアップしたお店はあるのでしょうか。
プレミアムフライデーを実施するにあたり課題なんかも浮き彫りになっているようです。

 

プレミアムフライデーの実施率の結果

プレミアムフライデーが実施される前からかなり話題になっていましたよね。
会社員を中心に働いている人は早く帰れると思った人も多いでしょう。
しかし実際にプレミアムフライデーになってみるとなにも変わらずいつも通りに過ごした人も多いと思います。

 

プレミアムフライデーは月末の金曜日は早く帰りましょうという施策ですね。
基本的に15時退社にしてその分自分の時間を有効に使えます。
買物をしてもいいですし外食をしてもいいですし家でゆっくりするのもいいでしょう。
早いところだと12時に退社するという会社もあるようです。

 

どうせプレミアムフライデーで早く帰れるならいっそのこと有給を使うという手もあります。
金曜日なので有給を使えば3連休のできあがりです。
毎月プレミアムフライデーに有給を使えば遠出することも楽になりますね。

 

プレミアムフライデーがうちの会社では全く関係なかった人も多いですよね。
私もそのうちの一人です。
いつも通り仕事をしていました。
プレミアムフライデーって幻なんじゃないかと思いながら・・・。

 

家に帰ってニュースを見るとプレミアムフライデーについてやっていました。
まだ明るいのにお店で食事をしているサラリーマンやOLが映し出されます。
これが勝ち組かと思った次第であります。
羨ましすぎるだろって思いますよね。

 

ではプレミアムフライデーの実施率の結果はどうだったのでしょうか。
まさかプレミアムフライデーが関係なかったのはうちだけなんじゃないかという不安もありましたからね。

 

プレミアムフライデーの実施率の結果の前にプレミアムフライデーが始まる前の状況を紹介します。
プレミアムフライデー推進協議会事務局のアンケートによるとプレミアムフライデーを前向きに検討している企業や団体は76.4%でした。
約8割の企業や団体が前向きに検討しているというのはすごいですね。

 

ただしこのアンケート結果は回答数が233しかありません。
しかも賛同企業や賛同団体1600社を対象にしたアンケートです。
なんか数字のマジックがあるようにも見えますね。

 

1600社へのアンケートなのに233の回答数とはかなり数値的に低いですよね。
担当者が忙しかっただけかもしれません。

 

そして賛同企業や賛同団体ということはそもそもプレミアムフライデーにノリノリということでしょう。
それはプレミアムフライデーを前向きに検討しているという回答数が多いのも当然のように思います。
賛同していてもプレミアムフライデーは今のところ検討していないという企業や団体は55もありました。

 

賛同企業や賛同団体とは関係なく日本全体の企業数からするとどうなのかです。
プレミアムフライデーにはロゴマークがあるのですがこれを使用するには申請する必要があります。
プレミアムフライデーのロゴマークを申請するということは前向きに検討しているということが言えるでしょう。

 

2017年2月24日時点でプレミアムフライデーに賛同すると表明した企業は約3900社程度のようです。
結構多いなと思うかもしれません。
しかし日本全体の企業数からすると約0.1%の割合のようです。

 

ではプレミアムフライデーの実施率の結果はどうだったのかです。
産経新聞が掲載したデータによるとプレミアムフライデーを実施した企業は120社程度ではとのこと。
実際にプレミアムフライデーを実施した企業がかなり少ないのがわかりますね。

 

日本の正確な企業数は日々変動しているのでわかりません。
しかし約400万社と言われています。
400万社のうちの120社しかプレミアムフライデーは実施されなかったということです。
日本企業全体からプレミアムフライデーの実施率の結果となると0.003%となりますね。

 

ただし400万という企業数は個人事業主も含まれます。
個人事業主の数は240万社と言われています。
法人だけをかんがえるなら企業数は160万社ということになりますね。
プレミアムフライデーを実施した120社が全て法人だと仮定しましょう。
日本の法人のプレミアムフライデーの実施率の結果は0.0075%ということになりますね。

 

企業数や法人数については正確な数値ではなく大雑把な数値です。
プレミアムフライデーを実施した企業についても正確な数値ではありません。
しかしこれらを考慮してもプレミアムフライデーの実施率の結果は少なかったと言えるでしょう。

 


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プレミアムフライデーで売り上げはアップした?

プレミアムフライデーではお店の売り上げが上がることが期待されています。
早く帰れるので消費もしやすくなりますからね。
プレミアムフライデーの売り上げについて大手百貨店のデータがありました。

 

ここでいう大手百貨店とは以下の4社になります。

  • 大丸松坂屋百貨店
  • 高島屋
  • そごう西武
  • 三越伊勢丹

 

では百貨店の売り上げはプレミアムフライデーに上がったのかです。
以下が結果になります。

  • 大丸松坂屋百貨店:17.0%増
  • 高島屋:6.0%増
  • そごう西武:5.6%増
  • 三越伊勢丹:0.7%増

 

ということで大手百貨店4社はいずれも売り上げが増加しています。
プレミアムフライデーで売り上げアップの効果があったと言っていいのではないでしょうか。

 

飲食店なんかも売り上げが上がったという情報もあります。
プレミアムフライデーなのでキャンペーンなどをしているお店もありましたからね。
夕方には満席になっている映像もニュースで見ました。

 

もちろん全てのお店で売り上げが上がったということでもないでしょう。
プレミアムフライデーを実施した企業が120社程度だったということは早く帰れた人もそこまで多くありませんからね。
しかも実施したのは大企業が中心なので東京や大阪などの大都市が多いと思います。
地方のお店では売り上げが上がらなかったということも多いのではないでしょうか。

 

プレミアムフライデーの課題と今後

プレミアムフライデーを実施したいけど現実的に考えていまのままでは無理という会社も多いですよね。
いろいろとプレミアムフライデーには課題があります。

 

まず月末の金曜日というのはどうなのか。
一般企業にとって月末は忙しくなることがほとんどです。
納期とか締め切りを月末に設定している場合も多いです。
しかも金曜日なので切羽詰まっている状況の場合もあるでしょう。

 

会社からプレミアムフライデーを実施すると言われても実際は早く帰れる状況ではないことが多いです。
今日は早く帰って土日に出勤なんてことになったら意味がないですし。
実際にそういうやり取りがあった人もいるようですし。

 

土日に休日出勤することはなくてもプレミアムフライデーに早く帰る分、仕事をしなくてはいけません。
仕事量が減るわけではないでしょうからね。
となると他の日の残業が増えるということも考えられます。

 

プレミアムフライデーで早く帰れる人もいますがサービス業や販売業なんかは早く帰れません。
むしろお客さんが多いのでいつもよりも忙しくなるでしょう。
売り上げが上がる分忙しくなるということでもありますね。

 

日本で働いている人の全員がプレミアムフライデーを実施するというのは無理なことは当然です。
ですが実施しようと思えばできるのに実施しないという場合はなにかしら理由があるはずです。
その理由を取り除いていけばプレミアムフライデーは今後さらに実施する企業が増えそうですね。

 

プレミアムフライデーの実施企業を増やすには

  • 締切や納期を変更できるように融通をきかせるとか
  • プレミアムフライデーは仕事の時間が少なくなるのでその分の仕事量を減らしたり計画するとか
  • 個人差がでないように全社的にプレミアムフライデーは15時で帰らせるとか
  • プレミアムフライデーで早帰りになってもその分の賃金は保証するとか
  • そもそも月末の金曜日ではなくもっと影響が少ない日にするとか

などいろいろとありそうです。

 

本当にプレミアムフライデーが実施できたら嬉しいですもんね。
まだプレミアムフライデーは1度しか実施されていないのでこれからどうなるのかが楽しみです。
できれば広まってほしいものです。

 

百貨店の売り上げが上がっていることを見ると実施企業が増えれば経済効果はかなりありそうです。
現在プレミアムフライデーの恩恵を受けているのはほんの一部でしょう。
まだまだ始まったばかりなので今後のプレミアムフライデーに期待ですね。

 

まとめ

プレミアムフライデーの実施率の結果についてでした。
まだ1度しかプレミアムフライデーは実施していない時の状況ですが実施した企業はかなり少ないものとなりました。
今後は実施企業も増えていくのかなと思いますがどうなるのでしょうか。

 

プレミアムフライデーで売り上げが上がったお店もあります。
大手百貨店4社はいずれも売り上げが上がっているようです。
飲食店などでも売り上げが上がったお店もあるでしょう。

 

ただプレミアムフライデーを実施した企業はいまのところ大手が多いようです。
大手の会社は東京とか大阪などの大都市に多くあります。
売り上げが上がったお店も大都市のお店なんじゃないかと思います。
地方ではそれほどプレミアムフライデーの恩恵は受けていないでしょう。

 

プレミアムフライデーの課題と今後についても考えてみました。
プレミアムフライデーが実施される前からうちの会社では無理だなという意見もありました。
まだ1度しか実施されていないのでこれからが重要ですね。

 

プレミアムフライデーで早く帰った人の多くは今後も続けてほしいと思っているようです。
プレミアムフライデーに対して満足度があったということですね。
実施企業が増えれば満足する人も増えるということなのでどんどん広めていってほしいですね。


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