夏に森で遊ぶ子供

キッズウィークなる大型連休ができるかもしれないと話題になっていますね。
名前の通り子供を中心とした制度のようです。
学校の夏休みなどの長期休暇を少し減らしてその分他の日に移し替え最大9連休を作ろうという取り組みです。
子供と親との接点を増やしたり仕事の有給を取りやすくするのが目的だとか。
日頃仕事が忙しくてなかなか子供と遊んだり出かけたりできない人にはいいかもしれません。


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キッズウィークについては現時点でいろいろと疑問が投げかけられています。
すでにキッズウィークはいらないという声も多く上がっている状態です。
すぐに思いつくのがキッズウィークは独身や子供がいない人はどうなるのかですよね。
有給を取りやすくなるどころかさらに忙しくなることが予想できます。
ちなみにキッズウィークは祝日が増えるわけではないので注意が必要です。

 

キッズウィークは独身や子供がいない人はどうなる?

キッズウィークの概要を見てみると子供と親の関係があることが前提になっているように感じます。
ということは独身や子供がいない人にとってキッズウィークはどうなのでしょうか。
働いている人で独身の人や結婚しているけど子供がいない人も大勢いますもんね。

 

そもそもキッズウィークとは地域ごとに学校の夏休みなどの休みを一部ズラシて他の日に設定するものです。
例えば夏休み期間中の8月の最後の週の5日間を短縮し他の月にそのまま5日間休みにします。
すると最大で9連休ができることになります。

 

キッズウィークに合わせて親も仕事を休むとします。
休みやすいように政府から企業に働きかけを行います。
そうなると子供と親との時間ができたり有給休暇を取得しやすくなります。
親子で同じ日にある程度長い休みになるので旅行などにも行きやすく消費が促されます。

 

これだけ見るとなんて素晴らしい政策なんだろうと思いますよね。
しかし前提となっているのが親子の関係があるということです。

 

独身の人や子供がいない人にとってはそこまで関係はないように思います。
むしろあまり関係がないというよりもしわ寄せがくる可能性もあるように思います。
独身や子供がいない人はキッズウィークの仕事が忙しくなるかもしれません。

 

企業も政府からの働きかけがあるのでキッズウィークに有給を取得したいという人は優先的に休ませるでしょう。
しかし有給で休んだ人の分の仕事が減るわけではありません。
もちろん事前に計画していれば問題ないのですが現実問題難しいですからね。

 

となるとキッズウィークに休みではない人の仕事が多くなる可能性があります。
つまりキッズウィークには独身の人や子供がいない人の仕事量が増える可能性があるということです。

 

会社の規模にもよりますがキッズウィークで有給を取得する人が1人ならまだいいでしょう。
万が一にもキッズウィークで有給を取得する人が何人か重なってしまった場合は問題になります。

 

例えば10人のプロジェクトで一度に4人とか5人が休みになった場合は仕事が回らなくなることが予想できます。
しかも子供に合わせると1週間全て休みにする人が多いでしょうからね。
その分、独身の人や子供がいない人にキッズウィークで休んでいる人の仕事がまわってくるということになります。

 

このようなことが何度も繰り返される可能性が出てきます。
まだ子供がいてキッズウィークに休みの予定がある人は自分も休む立場になるので頑張れるかもしれません。
しかし独身や子供がいない人は気持ち的にも結構キツいのではないでしょうか。

 

企業や上司によってはキッズウィークは子供がいる人の制度と言い出すかもしれません。
子供がいる人がキッズウィークで1週間休むことができても、独身や子供がいない人も他の日に1週間休めるとは限りません。
嫌な上司だと「キミは子供いないからキッズウィークの対象外だよ!」なんて言われかねません。

 

普通の上司であれば独身や子供がいない人にもキッズウィークの代わりに1週間休ませてくれるでしょう。
他の人が休みを取れているのに自分は取れないとなると不公平になりますからね。
しかし独身や子供がいない人の長期休みは認めないという会社も出てきて問題になりそうな気がします。

 


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キッズウィークで祝日が増えるわけではない

キッズウィークが創設されるかもしれないと聞いて祝日が増えるのかと思った人もいるでしょう。
祝日が休みの社会人にとっては増えてくれるとありがたい人も多いでしょう。

 

しかし上述したようにキッズウィークは祝日が増えるわけではありません。
子供の場合は夏休みなどの休みの一部を他の日にズラシます。
親の場合は有給を使ってキッズウィークに休むことになります。

 

確かに子供がいる親はキッズウィークということで有給を取得しやすくなるかもしれません。
普段はなかなか有給を取れないという人も多いですからね。
有給消化のいいきっかけになりそうです。

 

ただし、キッズウィークだからといって本当に有給が取れるのかは微妙ですね。
ちょうど繁忙期だったりすると休めないということも出てきそうです。
そうなると子供は休みで親は仕事となるのでそもそもの主旨を満たせないことになりますね。

 

親がキッズウィークに休めなかった時にかなり問題になりそうです。
普段なら子供が学校に行っているから仕事ができるという人も多いですよね。
しかしキッズウィークには子供の学校は休みです。

 

にも関わらず仕事は休めないとなると共働きや一人で育てている場合は子供が一人になる可能性があります。
中学生以上であれば一人でも大丈夫でしょう。
しかし小学校までの子供の場合はまだ一人でお留守番をさせるのは心配になることもありますよね。

 

せっかくのキッズウィークなのに子供を預けなくてはいけないということにもなりかねません。
自分の両親や兄弟にお願いできればまだいいのですが近くに住んでいない場合はどうすればいいのかなど課題があります。
キッズウィークなのに子供に寂しい思いをさせてしまう結果となるかもしれません。

 

サービス業やインフラ関係の仕事や中小企業は実施できない?

コーヒーショップの店員と客

キッズウィークは仕事によっても実施できない企業が出てくるのではないかと思います。
全ての業務を停止するわけにはいきませんからね。

 

例えばサービス業なんかはキッズウィークに休むのは難しそうです。
サービス業は周りの人が休みのときのほうが忙しくなりますからね。
キッズウィークで長期休暇となるとその地域のサービス業はいつもよりも忙しくなるでしょう。

 

インフラ関係の仕事も休みをキッズウィークに休みは取りにくそうな気がします。
インフラは常に平常運転していて当然ですからね。
となるとキッズウィークに何人も休みになると私達の生活に支障が出てくる可能性があります。

 

従業員が少ない中小企業も難しいかもしれませんね。
特に地域に密着している企業だとキッズウィークが何人も重なることが予想できます。
キッズウィークを実施するなら会社自体を休業にしなくてはいけないということも出てきそうです。

 

公務員はキッズウィークに休めるのかというと一概にはそうとも言えないでしょう。
市役所の職員とかになるとなかなか休めないのではと思います。
公務員でも仕事によって休めたり休めなかったりするのかなと思います。

 

時給の仕事をしている人にとってもキツいですね。
例えばアルバイトやパートタイマーや派遣の仕事などです。
キッズウィークに仕事を休んだとするとその分の給料が減ることになります。
消費が促されるどころか生活が苦しくなってしまうことも考えられます。

 

キッズウィークを実施できない企業や人はどうするのかという問題はここでも同じようにあります。
キッズウィークの実施が決定すれば子供の学校側は休みにするでしょうからね。
そうなると親や企業側がなにかしら対応をしなくてはいけなくなるのは間違いないでしょう。

 

まとめ

キッズウィークは独身や子供がいない人はどうなるのかについてでした。
独身や子供がいない人はキッズウィークで誰かが休んだら仕事が増える可能性が大いにあります。
しかも1週間の長期休暇を取る人も多いと思うのでかなりの仕事量になるかもしれません。

 

独身や子供がいない人がキッズウィークの代わりに休みを取れるかはわかりません。
政府が企業に対してキッズウィークの導入を働きかけるとのことですが独身や子供がいない人はどうするのかまでは不明です。
キッズウィークの対象は完全に子供がいる人となる可能性もあります。
企業によっては子供がいないのであればキッズウィークは対象外として長期休暇が取れない可能性もあります。

 

キッズウィークで祝日が増えるわけではありません。
ですのでキッズウィークに休む人は有給を使うことになります。
ただし繁忙期などで確実にキッズウィークに休めるというわけでもないのではないかと思います。
子供は休みで仕事は休めないとなると子供が一人になってしまう可能性もありますね。

 

サービス業やインフラ関係の仕事や中小企業なんかはキッズウィークの導入は難しいように思います。
サービス業は休みの人が多いときほど忙しくなりますからね。
地域に密着した中小企業だと同じ時期に何人もキッズウィークで休むということになる可能性もあるのではないでしょうか。
この場合にキッズウィークを実施するのであれば1週間休業にしなくてはいけないかもしれませんね。

 

キッズウィークに関しては現時点ではまだ決定したわけではありません。
導入を検討している段階になります。
これからいろいろなシーンを想定しどうすべきか判断していくようです。
キッズウィークは早ければ2018年に導入されるかもしれません。


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