2015年からプレミア12が開催されています。
野球が好きに日本なのでかなり盛り上がっていますよね。
野球の国際大会ですからね。
ぜひとも日本には優勝してほしいものです。
野球の国際大会といえばWBCを思い浮かべる人も多いでしょう。
プレミア12とWBCは違います。
えっ、プレミア12ってWBCの名前が変わったんじゃないの?
って思っている人もいるでしょう。
実は私も最初はそう思ったんですよね。
しかしプレミア12とWBCは違う国際大会なんです。
プレミア12とWBCの違いについて確認しておきましょう。
主催者の違い
プレミア12とWBCは違いが複数あります。
まずプレミア12とWBCは主催者が違います。
大会が違うということは主催者は違うということです。
プレミア12の主催者は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)です。
ですのでプレミア12の正式名はWBSCプレミア12となっています。
元々は国際野球連盟(IBAF)と国際ソフトボール連盟(ISF)とで分かれていたのですが、
統合して現在のWBSCとなりました。
WBCの主催者はメジャーリーグベースボール(MLB)機構とMLB選手会で立ち上げた、
ワールド・ベースボール・クラシック(WBCI)が主催となっています。
WBCはアメリカのMLBが主催者となった大会だったんです。
プレミア12ができた理由
野球の国際大会といえばWBCを思い浮かべますよね。
WBCには日本も出場し優勝しています。
かなり興奮する場面がありましたからね。
WBCでの侍ジャパンの活躍を覚えている人も多いでしょう。
ではなぜWBCがあるのにプレミア12ができたのかです。
野球の世界一を決める国際大会ならWBCがあるのに
なぜプレミア12ができたのでしょうか。
実は財政難が関係していました。
2008年の北京オリンピックを覚えている人も多いでしょう。
この北京オリンピックの大会を最後に野球とソフトボールが
オリンピックの競技から外れることになりました。
野球とソフトボールと言ったら日本はかなりいい成績を
オリンピックでおさめていましたよね。
オリンピックの競技から外れるというニュースは日本中で話題になりました。
野球がオリンピックから外れたのは国際野球連盟にとってかなりの痛手だったんです。
というのも国際野球連盟は国際オリンピック委員会から補助金をもらっていたからです。
野球がオリンピックの競技から外れるということは、
国際オリンピック協会からの補助金もなくなるということを意味していたんです。
これに困った国際野球連盟はMLBに財政支援を求めます。
MLBは興行的にかなり裕福ですからね。
WBCの成功で財政的にMLBは結構潤っていたはずです。
MLBもただで財政支援をするわけにはいきませんでした。
そこでWBCを国際野球連盟公認の世界選手権とし世界一決定戦とすることを引き換えに、
財政支援をすることになったんです。
国際野球連盟はIBAFワールドカップという野球の世界選手権を開催していました。
しかしMLBの財政支援を受けるため廃止し国際大会を見なおす必要があったんです。
そして新たに出来たのがプレミア12となりました。
参加国の違い
プレミア12とWBCでは参加国が違います。
大会自体が違うので当然といえば当然なのですが、
参加国の数も条件も違うんです。
プレミア12ではWBSC世界ランキングの上位12カ国が参加します。
そもそも野球にも世界ランキングがあったのかという感じですよね。
サッカーはFIFAランキングがありますが、
野球にも世界ランキングがあるんです。
WBC世界ランキングはポイント制です。
しかも全世代の代表戦がポイントになり加算されていきます。
トップチームだけでなく下はU-12の国際大会も加味されるんです。
全世代の国としての野球の強さをポイントとしランキングされます。
WBCでは本戦と予選で28カ国が参加します。
本戦に出場できるのは16カ国です。
WBCの前回大会の上位12カ国と予選を勝ち抜いた4カ国になります。
とはいえこの参加国の数はWBCの大会が行われる毎に変わってくるので、
明確な参加国の数は現在のところ決まってはいません。
次のWBCではまた出場国の数が変わっているかもしれません。
このようにプレミア12とWBCでは参加国が違います。
WBCの方が出場国の数では多いですね。
プレミア12に出場する国はWBCにも出場するでしょう。
ルールの違い
プレミア12とWBCではルールも違います。
野球の基本的なルールはもちろん同じなのですが、
細かい部分のルールが少し違ってくるんです。
球数制限
プレミア12では球数制限はありません。
登板した投手はいくらでも投げることができます。
日本のプロ野球もいけるところまで投げるという感じがありますよね。
プレミア12では球数制限はなくいくらでも投げることができます。
WBCでは球数制限があります。
大会毎に球数制限の数は変わっていますが、
決勝では95球となっています。
メジャーなどでは肩は消耗品とされていますからね。
WBCはMLBが主催ということと大きく関係しています。
延長戦
プレミア12では延長戦はタイブレーク方式が採用されます。
10回以降は無死1・2塁から始まります。
ヒットが1本でれば得点になることが大いにあります。
WBCでは延長戦は12回までは通常の延長戦です。
12回終了時に引き分けの場合はタイブレーク方式が採用されます。
無死1・2塁から始まります。
開催時期の違い
プレミア12とWBCでは開催時期が違います。
プレミア12は野球のシーズンが終わった直後の11月に開催されます。
WBCは野球シーズンが始まる前の3月に開催されます。
実はこの違いって大きいんですよね。
プレミア12は11月に行われるので、
出場する選手達も体が出来上がっている状態です。
言い方を変えると長いシーズンを戦ってちょっと疲れている状態とも言えます。
WBCは3月に行われるので、
まだ野球をする体を作っている状態と言えるでしょう。
休み明けでこれからが本番といった感じです。
野球シーズンが終わった後は体を休ませるという考えがある場合は、
プレミア12には出場しないという選択が取られます。
プレミア12に出場するとそれだけ体を休ませる時間も減りますし、
時期も遅くなりますからね。
特にメジャーの選手は顕著にでますね。
プレミア12とWBCの開催は2年毎に交代で行われます。
WBCは4年に1度なのでプレミア12はその間に入るという感じです。
WBC(2013)-プレミア12(2015)-WBC(2017)・・・
といった感じです。
まとめ
プレミア12とWBCの違いについてでした。
プレミア12という言葉を初めて聞いた時はWBCの名前が変わったのかと思いました。
しかし別の国際大会だったんですね。
結構プレミア12とWBCには違いがあります。
しかし野球で世界一を目指すという部分では同じですね。
世界的に見ると野球の人気があるのは一部の国や地域です。
プレミア12やWBCのような国際大会が増えると、
世界中に野球を広めることにもあるでしょう。
日本人としてはプレミア12でもWBCでも侍ジャパンに優勝してほしいですよね。
それだけ日本の野球選手のレベルは高いですからね。
侍ジャパンの活躍に期待しましょう。
そして侍ジャパンを応援しましょう。