「最近、ほんとにお米が高くて買えない…」そんな声がSNSや日常会話でもよく聞かれるようになりました。
2025年に入り、スーパーの価格表示を見てびっくりしたという方も多いのではないでしょうか。
少し前まで当たり前に買えていたお米が、家計にじわじわと重くのしかかってきています。
とはいえ、今まさにお米の価格が動き出しているタイミング。
政府による備蓄米の放出や輸入ブレンド米の流通拡大など、一時的とはいえ値下がりが期待できるチャンスがあるんです。
でも、気になるのは「いつ・どこで・どう買えばおトクなの?」ということ。
この記事では、「米が高くて買えない」と感じているあなたに向けて、農林水産省の最新データや専門家の見解をもとに、これからの米価格の流れをわかりやすく解説します。
さらに、買い方をちょっと工夫するだけでグッと節約できる具体策もご紹介。
業務スーパーでの大容量購入術や、産地直販米の活用法、真空パックを使った保存テクなど、すぐに試せるアイデアが満載です。
価格が上下しやすい今だからこそ、知っておきたい「買いどき」の見極め方や、今後の価格シナリオも先取りでチェックしておきましょう。
読んだその日から使える実践的な情報ばかりなので、家計のピンチをチャンスに変えるヒントがきっと見つかりますよ。
まずはこの記事で、米価の最新動向をしっかり把握。
明日の食卓を守るために、今できる一歩を一緒に踏み出していきましょう。
米が高くて買えない!高くなった原因は?
最近「お米が高くて困る…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
私も正直お米が高くて困っています。
実は今の米価高騰、いくつかの原因が重なって起きているんです。
ここでは、気になる値上がりの背景をわかりやすく3つのポイントに分けてご紹介します。
異常気象による収量減が価格押し上げ
2024年の夏、日本各地で異常気象が続きました。
特に東北や北陸地方では、冷夏の影響でお米の育ちが悪くなり、収穫量が大きく減少しました。
農林水産省の調査によると、8月の平均気温は例年より2~3度も低く、日照時間も約2割減少。
この影響で、お米の粒が十分に実らない「登熟不良」が起きやすくなり、品質の高い「一等米」の割合が減少しました。
たとえば、山形県の庄内地方では、有名ブランド米の5kgパックの小売価格が、前年と比べて1,500円近くもアップ。
全国的にも産地ごとの価格差が広がってきています。
気象庁の予報では、2025年の夏も天候が不安定になる可能性があるとされており、今後もしばらく米の供給不安が続きそうです。
こうした天候リスクが、米価の高騰に大きく影響しているのです。
減反政策の継続が需給バランスを悪化
国の政策によってお米の作付けを減らす「減反(げんたん)」が続いているのも、米価高騰の一因です。
2024年には、前年よりも減反面積が5%増加し、とくに山間部では耕作放棄地が目立つようになりました。
その一方で、海外からの旅行者が戻ってきたことで、飲食店などで使われる業務用米の需要が15%も増加しています。
このように、供給が減っているのに需要が増えることで、市場に出回るお米が足りなくなり、価格が上昇しているのです。
さらに、農協などが計画的に出荷を調整する機能も弱まっており、実際の出荷量が予定の80%を下回っているというデータもあります。
生産者に支払われる補助金の仕組みが、かえって作付け意欲を低下させているという指摘もあり、今後の制度見直しが求められています。
流通構造の変化と投機的行動の拡大
お米の流通ルートも近年大きく変わってきました。
これまで主流だったJA(農協)経由の取引だけでなく、農家と直接取引をするケースが全体の35%を占めるようになっており、価格が読みづらくなってきています。
そんな中、特定の品種を狙って大量に買い付ける転売業者の存在も目立ち始めました。
特に2024年の8~9月には、業務用米のスポット価格が前年の約2倍に跳ね上がるなど、投機的な取引が加熱。
経済産業省もこの動きに注目しており、公正取引委員会が実態調査に乗り出すなど、問題が表面化しています。
政府が保有する備蓄米を市場に放出しても、流通業者の間でうまく調整が進まず、最終的に消費者が負担する価格に反映されてしまうケースもあるようです。
米が安くならない原因は?
お米の価格がなかなか下がらず、「いつになったら元に戻るの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、米価が高止まりしている背景には、生産現場から流通の仕組みまで、さまざまな要因が複雑に関わっています。
ここでは、米価が下がらない理由を6つの視点からわかりやすく解説していきます。
生産調整政策の影響が需給バランスを悪化
政府が行っている生産調整、いわゆる「減反政策」が、米の供給量に影響を与えていると言われています。
2024年度は、前年よりも約5%多くの田んぼが作付けをやめ、特に中山間地では耕作放棄地が増えている状況です。
一方で、外食需要は回復傾向にあり、インバウンド消費もコロナ前を上回る水準に。
お米を食べる人が増えているのに、作られる量が減っているという需給バランスの崩れが、価格を押し上げる原因になっています。
また、減反により支払われる補助金が、生産者のモチベーションに影響しているという指摘も。
さらに、最低価格を守る制度が実際の市場価格と合わず、買い手が価格に納得できない状況も見られます。
このように、制度的な仕組みが今の時代と合わなくなってきており、見直しの声が高まっています。
異常気象と生産コストの高騰が直撃
お米の値段が高くなっているもう一つの理由は、天候不順とコストの増加です。
2024年の夏は例年より気温が低く、日照時間も短かったため、特に東北や北陸ではお米の実りが悪くなりました。
結果として、一等米と呼ばれる高品質なお米の割合が大きく減ってしまい、市場ではより品質の良いお米の価格が跳ね上がっています。
さらに、肥料や農機の燃料といった生産にかかるコストも上昇。
特に海外からの輸入に頼っている資材の価格は、国際情勢や円安の影響で大きく値上がりしており、農家の負担はかなり大きくなっています。
実際、山形県などでは5kgあたりのお米の小売価格が1,500円以上も上昇したという例もあり、生産者側も「これ以上安くは売れない」というのが本音のようです。
流通構造の変化と在庫調整の影響
最近では、農家がJA(農協)を通さずにお米を直接販売するケースが増えていて、今では全体の35%ほどがこうした流通形態になっていると言われています。
この変化によって、価格の決まり方が読みにくくなり、地域や品種ごとのばらつきも目立つようになっています。
また、需要の高い品種を狙って買い占めを行う業者も出てきており、一部では価格が急騰する動きも見られます。
2024年の夏には、業務用米の価格が倍近くになるなど、現場では混乱も。
さらに、政府が備蓄米を市場に出しても、うまく調整されずに価格が下がらないというケースもあり、流通の仕組みそのものに課題があると言えるでしょう。
飲食業界でも、輸入米に切り替える動きが増えており、国内市場の安定性が揺らいでいます。
高齢化と後継者不足が生産基盤を弱体化
日本の農業を支える生産者の高齢化が、米づくりの未来に大きな影を落としています。
2025年の統計によると、主力農家の平均年齢はなんと68.5歳。
さらに、後継者がいる農家は全体の2割程度にとどまっているという状況です。
高齢化によって作業が続けられず、耕作放棄地がどんどん増えています。
また、人手不足からくる人件費の上昇も避けられず、生産コストのうち人件費が占める割合は20%近くに。
若い世代の農業参入を後押しする制度はあるものの、現場ではその効果がまだ十分とは言えず、持続的な生産体制の確保が課題となっています。
こうした状況が、安定したお米の供給を難しくしているのです。
国際情勢の波乱が国内市場を直撃
世界の情勢も、日本のお米の価格に少なからず影響を与えています。
穀物価格が不安定になり、飼料用の穀物が高くなったことで、水田を他の用途に転用する農家が増えてきました。
また、円安の影響で海外からの資材や燃料が高くなり、農業のコスト全体が上昇。
さらに、気候変動の影響で東南アジアの米生産も落ち込み、輸入に頼る部分の価格も上がっています。
こうした国際的な要因が、国内の米価に間接的ながらも確実に影響を与えているのが現状です。
政策転換の遅れが市場調整を阻害
お米の価格を安定させるために行われている政策も、現場では「うまく機能していない」と感じる人が多いようです。
2025年から備蓄米の放出方法に一部変更があったものの、条件が複雑なため、参加する業者が限られてしまっているという声もあります。
また、農協による出荷の調整機能が弱まっていることで、計画通りに出荷されないことも増え、結果的に地域間の価格競争が激しくなってしまうという問題も出ています。
生産者を守りつつ、消費者にも優しい価格を保つためには、時代に合った柔軟な政策設計が求められているのです。
米を安く購入する方法
米の価格が高止まりしている2025年。
少しでもお得にお米を手に入れたい方に向けて、効果的な節約テクニックを3つの方法に絞ってご紹介します。
知っておくと役立つ「ふるさと納税」「ネット通販」「ディスカウントストア」の使い方を詳しく解説します。
ふるさと納税を活用したお得な購入法
ふるさと納税は、地域の名産品を返礼品として受け取れる制度で、実質2,000円の負担で高品質なお米が手に入ることもあるお得な方法です。
2025年現在、全国の自治体でお米を返礼品として用意している数は前年より3割増えており、新潟産コシヒカリや山形県産つや姫など、人気ブランド米も豊富に揃っています。
特に人気なのが、定期便タイプのふるさと納税です。
毎月新鮮なお米が自宅に届くので、買い忘れもなく便利です。
また、米に特化した比較サイトを使えば、精米日や量、品種など自分に合ったものを簡単に選ぶことができます。
ただし、自治体によっては精米日が指定できないこともあるため、「できるだけ新鮮なお米が欲しい」という方は、返礼品の詳細をよく確認して選びましょう。
少しの手間で、家計にやさしい選択ができる方法です。
ネット通販と業務用サイズの組み合わせで節約
ネット通販をうまく活用すると、お米をかなりお得に購入できます。
楽天市場やAmazonなどでは、業務用サイズの10kg以上のパックを選ぶことで、1kgあたりの単価を30%ほど抑えられることもあります。
特に楽天スーパーセールやお買い物マラソンといったキャンペーン期間中は、ポイント還元率が20%を超えることもあり、実質的な割引がかなり大きくなります。
タイムセールや限定クーポンも併用すると、さらに10%以上の節約になることも。
また、20kgなど大容量パックを選ぶ場合は、家庭用の精米機や保存容器を用意しておくと便利です。
米市場などでは、未検査米や無洗米が比較的安く手に入ることがありますが、風味や粒の状態に個体差があるため、レビューなどを確認して選ぶのがおすすめです。
最近は、真空パックの小分けサービスを提供しているショップも増えており、保存しやすく衛生的です。
複数人でのまとめ買い(シェア買い)も、コストを抑える良い方法です。
ディスカウントストアでの賢い買い物術
ディスカウントストアを活用すれば、日常使いのお米をリーズナブルに手に入れるチャンスがあります。
ドン・キホーテや業務スーパーなどでは、週末限定の特売セールで、5kgあたり3,500円台になることも少なくありません。
2025年は産地直送のお米が多く並んでおり、秋田こまちや新潟産コシヒカリなどが、10kgで2,800〜3,400円前後の価格で販売される例も増えています。
こうした商品はまとめ買いに最適ですが、精米から時間が経っている場合もあるため、パッケージの精米日をチェックすることをおすすめします。
さらに、ミスターマックスなどでは月末の在庫一掃セールが狙い目。
現金で支払うと、さらに3%割引になるケースもあります。
最近では、複数店舗のチラシを一括で確認できるアプリも登場しており、最安値を比較するのが簡単です。
こうしたツールを活用すれば、賢く節約しながらおいしいお米を手に入れることができますよ。
米のスーパー以外の購入先
「お米ってスーパーで買うもの」と思っていませんか?実は、もっと新鮮でお得に手に入る購入ルートがあるんです。
2025年現在の市場の流れやリアルなデータをもとに、スーパー以外でお米を買う3つのおすすめ方法をご紹介します。
地域ならではの魅力もたっぷりなので、ぜひチェックしてみてください。
道の駅
道の駅は、地元の農家さんが育てたお米を直接購入できる場所として注目されています。
スーパーではなかなか出会えないような新鮮で個性あるお米に出会えるのが魅力です。
2025年4月の時点で、全国に約1,200カ所ある道の駅の多くで地元産のお米が販売されています。
しかも、精米日を指定できる店舗もあり、新鮮さを重視したい方にもぴったりです。
朝収穫されたお米をその日のうちに精米して販売している場所も増えていて、午前中に注文すれば夕方には受け取れるというスピード感も魅力です。
なお、多くの道の駅では現金のみの取り扱いとなっているため、訪れる前に支払い方法を確認しておくと安心です。
最近では、お米の購入と観光をセットにした楽しみ方も増えていて、地域の味を知るいい機会にもなっています。
業務用米の一般販売ルート
業務用として流通していたお米が、最近では家庭でも購入できるようになってきました。
価格を抑えつつ、しっかりと量が欲しいという方におすすめの選択肢です。
米市場では、未検査米10kgが3,800円ほどで販売されており、精米を別途依頼するスタイルが一般的です。
また、楽天市場などの通販サイトでは、業務用の20kg袋が通常よりも30%ほど安い価格で出回っていることもあります。
農林水産省のレポートによれば、家庭向けに販売されるお米のうち15%がこうした業務用からの転用だそうです。
最近ではブレンド技術が進化しているため、品質にばらつきが少なくなってきており、一般のご家庭でも使いやすくなっています。
業務スーパーでは秋田こまち10kgが2,880円で販売されることもあり、真空パックで小分けにしてくれるサービス(1kgあたり約300円追加)を利用すれば、保存もバッチリです。
ただし、業務用のお米は味にクセがあることもあるので、最初は2kg程度の少量から試してみるのが安心です。
外食産業向けの特価品を家庭でも使えるようになってきたことで、コスパ重視の方からの注目度がどんどん高まっています。
米問屋
最近、米問屋が個人向けに直接販売するケースが増えてきています。
高品質なお米を信頼できるルートで手に入れたい方にとって、注目の購入先です。
精米日を指定できる10kg4,200円のお米が販売されていたり、VRで産地の様子を見学できるサービスも若い世代に人気です。
こうした問屋直販の市場シェアはここ3年で5%から12%へと大きく伸びており、「どこで作られたのか」「どんな環境で育ったのか」といった情報を公開している問屋も増えてきました。
2024年の規制緩和により、小ロットでの販売が可能になったことで、一般の消費者にもぐっと身近な存在になっています。
とはいえ、最低購入量が5kg以上であったり、家庭用精米機が必要になる場合もあるため、事前にチェックしておきましょう。
通販サイトを通じて産地直送のお米が買えるケースも増えており、安心感と美味しさの両方を求める方にはぴったりです。
米の代わりの主食はなにがある?
2025年はお米の価格が高騰し、家庭の食費に大きな影響が出ている方も多いのではないでしょうか。
そんな今だからこそ、注目したいのが「米の代わりになる主食たち」。
今回は、お財布にやさしく、栄養面でも頼れる7つの代替主食をわかりやすくご紹介します。
日々の献立に取り入れやすいアイデアばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
低糖質でヘルシーなカリフラワーライス
カリフラワーライスは、最近特に人気が高まっている低糖質の主食代替品です。
お米のような見た目と食感で、ダイエット中の方や糖質を控えたい方にも取り入れやすいのが特徴です。
白米と比べて糖質が大幅に少なく、100gあたり50円台で購入できる冷凍品も増えてきました。
調理方法もとても簡単で、電子レンジで加熱してからサッと炒めるだけ。
冷凍タイプでもシャキッとした食感が楽しめるものが多くなってきました。
さらに、カリフラワーにはビタミンCなどの栄養素も含まれており、健康志向の方からも注目を集めています。
ただし、解凍後の水分が出やすいため、調理時の水切りや加熱加減には少し気をつけましょう。
味付け次第でアジアンテイストにも洋風にも合うので、アレンジも自由自在です。
腸活に効果的なオートミール
オートミールは、健康を意識する人の間で人気が高まっている食材のひとつです。
特に朝食にぴったりで、短時間で手軽に調理できるのも魅力。
食物繊維が白米の約3倍も含まれていて、腸内環境を整えたい方にもおすすめされています。
最近では、国産のオートミール製品やグルテンフリーのものも増えてきており、選びやすくなりました。
価格帯も500gで400円前後と、続けやすいコスパのよさもポイントです。
SNSでは、炊飯器でご飯と混ぜて炊くレシピも話題になっていて、クセの少ない風味でごはんのように食べることもできます。
ただし糖質自体はゼロではないため、食事全体のバランスを意識しながら取り入れるのが安心です。
おかゆ風にしても美味しいので、幅広い世代に人気が広がっています。
糖質実質ゼロのこんにゃく米
こんにゃく米は、糖質をグッと抑えたいときに頼れる代替主食です。
見た目はまるでお米そのもので、白米に混ぜて炊くことで糖質を減らしつつ、満足感のある食事が楽しめます。
最近では、微粒子加工でさらにお米になじみやすく改良された商品も多く、違和感なく食べられると評判です。
1kgで300円台とコスパも良く、冷蔵庫で2週間保存できる真空パックタイプもあります。
炊くときは水を少し多めにして、しっかり浸水させると、食感もより自然に。
最初は白米と3割程度混ぜるところから始めると、味や食感の変化に慣れやすいです。
こんにゃく特有のにおいや歯ごたえが苦手という方も、最近の製品なら続けやすいかもしれません。
ただし、購入の際はアレルゲン表示などもしっかり確認しておくと安心です。
栄養豊富な玄米・雑穀米
玄米や雑穀米は、栄養価が高く、日常の食事にしっかりと栄養を取り入れたい方にぴったりの選択肢です。
玄米は精白されていない分、マグネシウムや食物繊維などの栄養が豊富に残っています。
特に最近では無農薬や有機玄米も増えており、5kgで2,800円台の製品も見つかります。
調理には多少時間がかかるイメージがありますが、専用の炊飯器や圧力鍋を使えば時短も可能です。
雑穀米も種類が豊富で、もち麦やあわ、きびなどがブレンドされたタイプが主流。
ごはんに混ぜて炊くだけで、香ばしさとプチプチ食感が加わります。
1食分で50円程度と手軽に始められるのも嬉しいポイント。
最近では子ども向けの雑穀米ブレンドも登場しており、家族みんなで健康的な主食が楽しめます。
コスト削減に最適な輸入ブレンド米
お米のコストを抑えたいなら、輸入ブレンド米も選択肢のひとつです。
例えば「二穂の匠」という商品は、アメリカ産の米をベースに国産米をブレンドしており、4kgで2,780円前後というお手頃価格で手に入ります。
輸入米と聞くと味や品質が心配になる方もいますが、最近では炊き方を工夫することで、ふっくらと美味しく仕上がるようになっています。
ポイントは、炊く前にしっかりと浸水させて、水加減をやや多めにすること。
国産米よりも粘りが控えめなので、チャーハンやピラフにも向いています。
ブレンド比率の表示が義務化されたことで、安心して選びやすくなったのもメリットのひとつ。
最近では「国産7割」タイプなど選択肢も広がり、自分の好みに合わせた商品を見つけやすくなっています。
時短調理向けパン・麺類
忙しい日には、時短調理できるパンや麺類も米の代わりに便利な主食になります。
特に全粒粉パンは栄養価が高く、最近では1斤300円台と手に入れやすくなっています。
そばにはポリフェノールの一種「ルチン」が含まれており、白米とはまた違った栄養を摂ることができます。
冷凍パスタも2〜3分の加熱で食べられるので、忙しい日の強い味方。
スーパーのタイムセールなどを活用すれば、30%オフで購入できることも多く、家計にもやさしいです。
最近では大豆粉を使った糖質オフパンも登場し、健康を意識した選択肢が増えています。
ただし、麺類やパンは糖質がやや高めなものも多いので、食べすぎには気をつけつつ、バランスよく取り入れるのがポイントです。
米の今後の価格推移予測
2025年に入り、米の価格は大きな注目を集めています。
「今後、もっと高くなるの?」「買うタイミングはいつがいいの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ここでは、最新の政府発表や専門家の分析をもとに、これからのお米の価格動向をわかりやすく解説します。
家計にやさしいお米の買い方や、今後の備え方のヒントもあわせてご紹介します。
備蓄米放出による短期的な価格調整
2025年3月、政府は物価高対策の一環として21万トンの備蓄米を市場に放出しました。
これにより、スーパーなどの店頭価格にも少しずつ変化が見られるようになっています。
たとえば、価格動向を示す指数(DI)は、2月時点で「77」だったのが「54」に下がり、価格が下がる傾向が鮮明になっています。
5月にかけて10kgあたり300〜500円ほどの値下がりが見込まれており、特にJA(農協)を通じた流通ルートでは、4月中旬から価格調整が進んでいるといいます。
実際に3月の備蓄米の落札価格は、市場価格より1割以上安く、4月第2週の小売店の調査でも3%の値下がりが確認されています。
中でもコシヒカリ系の銘柄は価格の下げ幅が大きくなっており、買い控えをしていた消費者が戻り始めることで、今後の価格安定にもつながると期待されています。
ただし、地域によっては天候不順の影響で流通量にバラつきがあるため、値動きには引き続き注目が必要です。
2025年秋以降の需給改善シナリオ
政府は米の供給を安定させるため、2025年の作付面積を広げる政策を進めています。
これが順調に進めば、秋以降には米の供給が増え、価格も落ち着いていくと見られています。
専門家の試算では、作付面積が約5%増えた場合、2026年春ごろにはお米の価格が安定しやすくなるという予測も出ています。
一方で、輸入ブレンド米の流通量も増えており、農林水産省の速報では家庭向けのお米に占める割合が15%から20%へと拡大しています。
これにより、スーパーなどで手に入るお米の選択肢が広がり、10kgあたり3,500〜4,000円程度の価格帯が主流になる可能性があります。
ただし、日本銀行は2025年度の物価上昇率(CPI)を前年比+2.4%と見込んでおり、米価格が引き続き物価に影響を与える可能性があるとも指摘しています。
また、外食産業の回復が進むことで業務用米の需要が再び高まり、家庭用のお米の供給バランスに影響が出るリスクも考えられます。
現在、特に注目されているのは低価格帯のブレンド米。
品質の向上と手ごろな価格の両立によって、消費者のニーズに合った商品が増えつつあります。
これからは、価格だけでなく「どんな料理に合うか」など、用途に応じた選び方もポイントになってきそうです。
2030年輸出目標が与える中長期影響
2025年4月、政府は農業の成長戦略として、米の輸出量を大幅に増やす計画を打ち出しました。
目標は、2024年の実績である4.6万トンから、2030年には約7.6倍の35万トンへと拡大するというものです。
この取り組みが進めば、日本産米の国際的な評価が高まる一方で、国内の流通量がやや減ることも予測されています。
農林水産省の試算では、輸出量が増えることで国内に出回るお米が3〜5%ほど減る可能性があるとされています。
ただし、家庭用では輸入ブレンド米の割合がすでに20%に達しており、その影響で供給バランスはある程度保たれる見込みです。
注目すべきなのは、「パックご飯」の輸出が前年の約2倍に増えていること。
国内では便利さと保存性の高さで人気があるパックご飯ですが、海外でも需要が拡大しており、今後は原材料価格への影響も無視できません。
また、輸出が進むことでお米の価格が国際相場や為替の影響を受けやすくなる点にも注意が必要です。
特に円安が進んだ場合、国内向けの米価格にじわりと影響が出る可能性があります。
これからは、家庭でのお米の選び方も「価格」だけでなく、「供給の安定性」や「調理しやすさ」など、多角的な視点が求められる時代に入ってきたといえるでしょう。
米が高くて買えないに関するまとめ
2025年のお米の価格は、政府の備蓄米の放出や輸入ブレンド米の流通拡大などにより、短期的には少し下がる傾向が見られそうです。
とくに4月から5月にかけては、10kgあたり300〜500円ほど安くなる可能性もあります。
ただし、品種や地域によって差があるため、一概には言えません。
秋以降は作付面積の拡大によって供給量が増え、需給バランスが徐々に整うと期待されていますが、日本銀行の予測では2025年度の物価上昇率が+2.4%とされており、必ずしも安定するとは限らないという見方もあります。
さらに、2030年に向けた米の輸出拡大目標の影響や、円安などの為替変動によるリスクも今後の価格に影響を与える可能性があるため、引き続き注視が必要です。
そんな中で、家庭としてできることは「賢いお米の買い方」を意識すること。
たとえば、5月の価格が下がる時期に2〜3ヶ月分をまとめて購入して真空パックで保存したり、手ごろな価格の輸入ブレンド米(例:「二穂の匠」など)を選んだり、道の駅などで地元の直販米を利用したりといった工夫が効果的です。
特に業務スーパーでは、大容量の20kgパックが割安で手に入ることもあり、小分けで保存すれば長持ちするので便利です。
また、天候によっては流通が遅れる地域もあるため、複数の購入先を確保しておくと安心です。
今後も農林水産省の需給速報や、米穀機構の価格指数などをこまめにチェックすることで、情報に振り回されずに備えることができます。
さらに、パックご飯の輸出拡大が進んでいることにも注目。
外食産業の動向が家庭向けの米の価格にも影響を及ぼす可能性があるため、こうしたトレンドを知っておくことも大切です。
政府が掲げる新たな農業政策では生産コストの削減も目指されており、その進み具合が今後の価格安定につながる鍵となりそうです。
5月中旬までに、真空パック保存ができるお米を2〜3ヶ月分購入しておきましょう。
まずは通販や近くの道の駅、業務スーパーで価格をチェックして、自分に合った選択をするのがおすすめです。
上手に備えて、日々の食卓をしっかり支えていきましょう。