2017年3月27日に栃木のスキー場で雪崩が発生しました。
悲しい事故となってしまいましたね。
現場にいた人もまさかスキー場で雪崩が発生するとは思っていなかったのでしょう。
専門知識のある教員が引率していたということで安心していた部分もあると思います。
ただし、なだれ注意報が出されていたんですよね。


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栃木のスキー場の雪崩の原因ってなんなのでしょうか。
暖かくなってくると雪崩が起きることもあるのかなと思うのですがスキー場ですからね。
今回の雪崩に関しては気温だけが原因ではないようです。
栃木のスキー場の雪崩の原因を調査してみました。
春スキーに行く予定の人もスキー場の雪崩に注意した方がいいかもしれません。

 

栃木のスキー場の雪崩の原因

まさかスキー場で雪崩が発生するとは思ってもいなかった人もいるでしょう。
通常スキー場では安全のためにいろいろと点検したりしますからね。
普段ならば基本的にスキー場は安心して楽しむことができる場所です。

 

しかし栃木のスキー場で雪崩が発生してしまいました。
私が思ったのは暖かくなってきたからかなと思ったんです。
3月も後半になって真冬よりも気温が高くなる日もありますからね。

 

あまりスキー場に行かないという人でも家に雪が積もったりしますよね。
雪が降った後に天気が良くなると徐々に溶け出して屋根に積もった雪が落ちてくることがあります。
もしかして栃木のスキー場の雪崩も同じような現象が起きたのが原因ではと思いました。

 

しかし今回の栃木のスキー場の雪崩はそんな簡単な原因でもないようなんです。
色々な条件が合わさって雪崩が発生してしまったようです。
栃木のスキー場で雪崩が発生し被害があった原因を3つ挙げてみます。

 

栃木のスキー場の雪崩の原因1 スキー場は営業を終了していた

3月27日の栃木のスキー場はすでに営業が終了していました。
3月20日でこのスキー場の営業は終わっていたんです。
ゲレンデには侵入できないように立て看板が設置されています。

 

スキー場が営業中は雪を圧雪します。
スキー場で圧雪する理由はスキーをしやすくするためというのもあります。
しかし雪崩を防ぐという理由もあるんです。

 

ふわふわの雪がいいと言う人もいますがちょっとした衝撃で雪崩が発生することがあります。
雪崩を防ぐためにもスキー場では圧雪作業を行います。
栃木のスキー場でも営業期間中は圧雪をしていました。

 

しかし今回雪崩が発生した栃木のスキー場は営業期間が終了しています。
そのため圧雪をしていませんでした。
つまり普段よりも雪崩が起きやすい状況となっていたことが考えられます。
圧雪をしておらずその上に新しい雪が積もったのが栃木のスキー場で雪崩が発生した原因の1つと言えるでしょう。

 

栃木のスキー場の雪崩の原因2 積雪があった

雪崩が発生したスキー場付近では3月27日までに積雪がありました。
積雪の量は34センチだったようです。
膝の高さぐらいまで積雪があったということになりますね。
24時間に30センチ以上の積雪がある状態だな雪崩が発生する可能性が高くなるようです。

 

確かに3月27日は寒かったですよね。
関東の平野部でも雪が降った場所もあります。
栃木のスキー場ということは山間部になるのでかなり降っていたということになりますね。

 

上述したようにふわふわの新雪が積もると雪崩が発生しやすい状況となります。
新雪の下は圧雪した雪がありますしね。
圧雪した雪と新雪の間は滑りやすく雪崩が起きやすい状況のようです。

 

今回の栃木のスキー場の雪崩も表層雪崩ではと言われています。
圧雪した古い雪の層の上に新しい雪が積もりこの新しい雪が滑ったと見られています。

 

栃木のスキー場の雪崩の原因3 判断ミス?

栃木のスキー場で雪崩が発生したときはなだれ注意報が出ていました。
なだれ注意報が出ていたにもかかわらず登山訓練を行なっていました。

 

冬山の登山をする際になだれ注意報が出ていることもあるようです。
それでも冬山の登山をすることもあります。
しかしこの判断は雪山を熟知した人だからだできることでしょう。

 

雪山に入る前にはコンプレッションテストというテストを行うようです。
上から雪の状態を見てもわからないためスコップなどを使い雪の質を確認するようなんですよね。
今回の雪崩が発生する前にこのテストをしたのかどうかは現時点ではわかっていません。

 

今回は通常の登山ではなくラッセルと言われる雪を踏み固めて登山をする訓練をしていたようです。
上述したように雪崩が起きやすい状態の雪山でラッセルを行い振動が伝わった可能性もあります。
複数人で同時にラッセルを行なっていたとするとその分振動も大きくなり雪崩が起きやすくなった可能性もあります。

 

栃木のスキー場で雪崩が発生した原因についてでした。
他にも原因があるかもしれませんが現在これから原因でスキー場で雪崩が発生したのではと言われています。

 

そもそもスキー場の営業が終了しているということは安全点検などされていません。
ですので自然の雪山となっている状態です。
にも関わらず雪山で訓練をしたというのが判断ミスだったのかなと思います。

 

通常は営業終了したスキー場ではこのような訓練はしないみたいです。
訓練したとしても山の麓付近で行い上の方ではしないようなんですよね。

 

栃木のスキー場で雪崩が発生した原因は1つではないようです。
様々な要因が重なって雪崩が発生し被害がでました。

 


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春スキーは雪崩に注意

スキー場は春まで営業していることもありますよね。
4月になっても春スキーを楽しみたいという人も多いでしょう。
しかし春スキーも雪崩には十分に注意する必要があります。

 

春スキーを営業しているスキー場では基本的にゲレンデで雪崩が起きることはありません。
スキー場も安全確認や圧雪作業をするので雪崩が起きにくい状況になっています。
しかし気候的には春の雪山は雪崩が起きやすい状況になっています。

 

春スキーに行く際も雪崩には十分に注意した方がいいでしょう。
特にコース外に行ってみようというのはやめて下さい。
コース外では圧雪作業などをしていないため雪崩が起きる危険性があります。

 

雪崩には2種類あります。
今回の栃木のスキー場で起きたと言われている表層雪崩が1つ。
そしてもう1つが全層雪崩といわれる雪崩です。

 

表層雪崩は圧雪した雪の上に新しい雪が積もり新しい雪の部分が滑って雪崩が発生します。
全層雪崩は気温が高くなってきて地面と雪の間の摩擦が少なくなって滑って発生する雪崩です。
春スキーでは全層雪崩も発生しやすい状況になっているということです。

 

私も以前春スキーに行ったことがあります。
真冬よりも暖かくて気持ちよく滑れるんですよね。
しかしゲレンデの上の方でドドドドっという音がして小さな雪崩が発生したことがあります。
幸い大きな雪崩ではなく少しだけ雪が滑ってきたという感じでしたが恐怖を覚えました。

 

春スキーを営業しているスキー場のゲレンデは基本的には安全です。
しかしコース外やコース内でも封鎖されているコースには立ち入らないようにしましょう。
雪崩が起きてしまうと自分だけでなく他の楽しんでいる人達も巻き込んでしまう可能性があります。

 

春スキーに行き際には雪崩に十分注意しましょう。
あまり雪山の上の方には行かない方がいいかもしれませんね。
ルールを守り安全に注意して春スキーを楽しむようにしましょう。

 

まとめ

栃木のスキー場の雪崩の原因についてでした。
今回の栃木のスキー場の雪崩はいくつかの要因が重なって雪崩が発生してしまったようです。
表層雪崩が発生したのではと言われています。

 

春スキーでも雪崩が発生する可能性があります。
春スキーに行く際はコース外に出たりコース内でも封鎖されている場所には立ち入らないようにしましょう。
暖かくなってくると雪崩が発生する可能性も上がってきます。

 

スキー場でこれだけ大規模な雪崩の被害が出るとは思いませんでした。
営業を終了したスキー場は自然の雪山と同じですからね。
普段圧雪作業をしている分だけ雪崩が発生しやすくなっていたのかもしれません。

 

専門知識がある教員が引率していたということですが判断はどうだったのでしょうか。
なだれ注意報も出ていたほどですからね。
危険性があるということはわかっていたと思います。
今回の訓練は正しい判断だったとは思えませんね。


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