オウム病という病気をご存知でしょうか。
名前からするとオウムの病気かなと思うかもしれません。
しかし主に鳥類の病気ですが犬やネコなどの小動物もなる病気です。
さらにはオウム病は人間にも感染することもあります。
日本でもオウム病に集団感染したケースがあります。


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オウム病が人間にも感染するとなるとちょっと怖いですよね。
子供がオウム病に感染して発症してしまったら大変です。
オウム病の症状で子供の場合はどうなのでしょうか。
砂場や公園でも子供がオウム病に感染しないように注意する必要がありそうです。
妊婦さんもオウム病には十分気をつけましょう。

 

オウム病の子供の症状

オウム病は人獣共通感染症の1つです。
人獣共通感染症とは人も動物も感染する病気ということですね。
人は人、動物は動物の病気なのかなと思いましたが人と動物が感染する病気もあります。

 

人獣共通感染症はWHOによると約200種類あるようです。
そのうちの30種類の病気がペットなど私達の身近な動物から人に感染します。

 

オウム病は主に鳥類が持っているオウム病クラミジアから感染します。
鳥から人にオウム病は感染するんです。

 

鳥類というと家でインコとかオウムなどをペットとして飼っている人も多いですよね。
そこまで手間はかかりませんし吠えたりもしません。
鳥が好きな人はもちろんですが犬やネコを飼えない家庭でもインコやオウムを飼っている人は多いでしょう。

 

子供がいる家庭ではインコやオウムと日頃から触れ合っている場合もありますよね。
もちろんペットなので可愛がりたいですし。
しかしインコやオウムなどのペットから子供にオウム病が感染することがあります。

 

うちのインコやオウムは大丈夫と思うかもしれません。
しかし元気そうなインコやオウムでもオウム病クラミジアを保菌している可能性もあります。
数%程度は元気なインコやオウムでもオウム病クラミジアを保菌していると言われています。

 

オウム病クラミジアを保菌していたとしても鳥が元気な場合は大丈夫なようです。
しかしストレスや病気などで体調が悪くなってきた時は注意が必要です。
インコやオウムの糞や唾液に混じりオウム病クラミジアが排出されることがあります。

 

ペットの鳥の糞の始末をしている時にほこりとともに子供が菌を吸引することがあります。
他にも遊んでいて口移しでペットの鳥に餌をあげたとしましょう。
こんな時は子供にオウム病が感染する可能性が出てきます。

 

子供がオウム病に感染したときの症状はどのようなものか気になりますよね。
実はインフルエンザや風邪の症状とオウム病の初期症状は似ているんです。
ですのでオウム病となかなか気が付かないこともあります。

 

オウム病に感染しても潜伏期間が1週間から2週間程度あります。
ですのですぐにオウム病の症状が子供に出てくるということでもありません。
なんの前触れもなくオウム病の症状が出てくることもあります。

 

以下が子供がオウム病に感染したときの主な症状です。

  • 38℃以上の発熱
  • 悪寒
  • 頭痛
  • 筋肉や節々の痛み
  • 倦怠感

 

オウム病の症状で特に顕著に現れるのは高熱と咳です。
風邪やインフルエンザの症状と似ていますよね。
ですので素人がすぐにオウム病と判断するのは難しくなります。

 

さらにオウム病が重症化すると多臓器障害やショック症状や呼吸困難などが起こります。
オウム病では最悪のケースが起こることもあるので十分に気をつける必要があります。

 

子供は体調が悪くてもなかなか自分からは訴えることができません。
ですので親である私達が子供の体調を日頃から気にかけておく必要があります。

 

オウム病に子供が感染し発症しても私達にはなんの病気なのかは判断できないでしょう。
ちょっとでも子供が体調を悪そうにしていたらすぐに病院で診てもらうのがいいですね。
風邪かと思っていた子供の症状が実はオウム病だったということあるかもしれません。

 

とはいえ、子供の場合はオウム病を発症する可能性は低いとされています。
これまで9歳から90歳まで年齢の人がオウム病を発症していますが30歳以下の人は稀のようです。
しかし9歳の子供もオウム病を発症したことがあるということなので十分に気をつけたいものですね。

 

オウム病は人間から人間に感染することはほとんどないともされています。
人間へオウム病が感染する際の多くは鳥類からになります。

 

ペットのインコやオウムの体調が悪そうだった場合は動物病院で診てもらいましょう。
その際には子供をペットにはできるだけ近づかせないなどの対処をしておくのがいいと思います。
万が一にも子供にオウム病が感染してしまっては大変ですからね。

 


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オウム病は砂場や公園も子供は注意

子供を砂場や公園などで遊ばせることも多いですよね。
やはり家で遊ばせるよりも外で遊ばせたいものです。
しかし砂場や公園でもオウム病には注意しなくてはいけません。

 

オウム病になるのはペットのインコやオウムだけではありません。
その他の鳥類にもオウム病クラミジアを保菌している場合があります。
例えば鳩とかカラスとかですね。

 

鳥類だけでもありません。
犬やネコなどもオウム病クラミジアを保菌している可能性があります。

 

砂場や公園というと鳥とかもも多いですよね。
子供は楽しく砂場や公園で遊ぶと思います。
ということは砂場や公園で遊んだ子供がオウム病に感染することも考えられます。

 

オウム病を発病した鳥類や動物が糞をしたり唾液を飛ばしたりします。
子供が砂場で遊ぶということは手で触ったりしますよね。
時には全身泥だらけで遊ぶこともあるでしょう。
子供が砂場や公園で遊んだ時に口元に手などを持っていってオウム病クラミジアを吸引してしまうことがあります。

 

砂場や公園で子供がオウム病に感染することは多くありません。
しかし可能性としてはあるようです。
ですので砂場や公園で遊んだ後は流水で手足を洗ってうがいなどもしっかりとさせましょう。

 

もちろん子供を砂場や公園で遊ばせない方がいいということではありません。
子供は元気に遊んで大きく育ちますからね。
オウム病にあまり神経質になる必要はありませんが遊んだ後は綺麗にした方がいいでしょう。

 

妊婦もオウム病には気をつける

妊婦さんもオウム病には十分に気をつける必要があります。
妊婦さんがオウム病に感染し悲しい結果になったこともあります。

 

妊娠中は抵抗力も落ちているため妊婦さんは十分オウム病に気をつける必要があるようです。
妊婦さんがオウム病になるとお腹の中の赤ちゃんに影響がでることもあります。
例えば早産だったり流産といったことになる可能性もあるようです。

 

ちょっとした風邪かなと思っても妊婦さんの場合は病院で相談するのがいいでしょう。
もし家庭で鳥をペットにしている場合はオウム病の可能性もあるのでお医者さんに鳥を飼っていることをいいましょう。
妊婦さんというのは自分の体だけではありませんからね。
もう1つの命がお腹の宿っているのでいままで以上に気をつける必要があります。

 

オウム病にならないための予防

オウム病にならないための予防はどうすればいいのかです。
ペットのインコやオウムから人間にオウム病が感染するケースが多いです。
しかしペットの鳥が悪いということはありません。

 

ペットの鳥も家族の一員ですからね。
どうすれば私達がオウム病に感染しないのか考える必要があります。

 

まずペットの鳥かごは清潔に保つ必要があります。
糞尿はしっかりと片付けましょう。
掃除をする時にはマスクなどをした方がオウム病の予防になります。

 

ふざけて口移しで餌をあげるのもやめましょう。
唾液からオウム病に感染することもあります。

 

ペットの鳥の体調が悪そうであれば動物病院にすぐに診てもらいましょう。
獣医さんが治療してくれます。

 

子供が砂場や公園で遊んだ後は手足を流水でよく洗って下さい。
うがいもさせるようにするのがいいですね。

 

もし子供や自分や家族がオウム病かなと思った時はお医者さんに鳥を飼っていることを申し出て下さい。
鳥を飼っているということを知るとお医者さんの判断も早くなる可能性があります。
結果、オウム病が重症化する前に治る可能性も高くなります。

 

まとめ

オウム病の子供の症状についてでした。
オウム病の症状は風邪やインフルエンザの症状と似ています。
オウム病が発症すると発熱と咳などの症状が現れます。

 

砂場や公園でも子供がオウム病に感染する可能性があります。
確率は低いですが絶対に砂場や公園でオウム病に感染しないということでもありません。
子供が砂場や公園で遊んだ後は手足を流水で洗ってうがいもきちんとさせましょう。

 

オウム病は妊婦さんも注意が必要です。
自分自身だけでなくお腹の中の赤ちゃんにも影響がでる可能性があります。
少しでも体調が悪くなったら病院で診てもらうようにして下さい。

 

オウム病にかからないための予防についても紹介しました。
オウム病は鳥から人間に感染することが多いです。
しかし鳥は悪くありません。
これまで通り鳥と仲良く生活していきましょう。


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